治療薬とは
現在、厚生労働省の承認を受けている新型コロナウイルス治療薬には「抗炎症薬」「抗ウイルス薬」「中和抗体薬」があります。
このうち重症化を防ぐ目的で軽症の方を投与対象に含むのは「抗ウイルス薬」と「中和抗体薬」です。
経口薬(飲み薬)について
厚生労働省の特例承認を受けている新型コロナ感染症の飲み薬には、「ラゲブリオ(モルヌピラビル)」と「パキロビッドパック(ニルマトレルビル・リトナビル)」があります。ともに抗ウイルス薬で細胞内に侵入した新型コロナウイルスの増殖を阻害する作用があります。
投与対象は、重篤な心疾患や慢性呼吸器疾患、肥満等の新型コロナ感染症の重症化リスク因子がある等、医師が必要と判断した方とされています。重症度の高い患者、発症から6日目以降に投与した患者に対する有効性は確立していません。
処方を受けるためには医療機関の受診が必要ですので、処方の対象になるか医療機関の診察を受けてください。また、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方、授乳中の方のほか、他の薬を服用されている場合、飲み合わせに注意が必要な場合がありますので診察の際に医師にご相談ください。
中和抗体薬による治療について
軽症の患者さんに対して重症化を防ぐことを目的とした点滴治療です。点滴で投与し、投与後に副作用が生じないか、一定時間、経過の観察を行います。
対象となる方は以下の3点を含め患者さんの状況を総合的に判断して治療の可否を決定します。
・重症化につながるリスク因子(糖尿病、肥満、高血圧、透析など)
・酸素投与を必要としない軽症など
・発症日から7日以内
厚生労働省の特例承認を受けている中和抗体薬は「ロナプリープ(カシリビマブ及びイムデビマブ)」と「ゼビュディ(ソトロビマブ)」です。抗体によりウイルスが細胞の表面に付着するのをブロックします。ロナプリーブは新型コロナウイルスに結合する2種類の交代を混ぜ合わせて使用するため、抗体カクテル療法と称しています。
東京都中和抗体薬治療コールセンター
中和抗体薬についてのご相談は、東京都が設置する「東京都中和抗体薬治療コールセンター」までにご連絡ください。
電話番号
03-5320-5909
受付時間
午前9時から午後5時まで 年中無休
対応言語
日本語のほか、11か国語に対応します。
(英語、中国語、ハングル、ベトナム語、タガログ語、ネパール語、ミャンマー語、タイ語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語)
中和抗体薬による治療のご案内(東京都作成)(PDF:973KB)
治療薬(経口薬・中和抗体薬)についての詳細は、下記リンクをご参照ください。
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