胃がん検診は、胃がんによる死亡を減少させることを目的に実施しています。

対象者は検査方法により変わります。胃内視鏡検査（胃カメラ）は50歳以上で偶数年齢の方、胃部X線検査（バリウムによる検査）は35歳以上の方です。誕生月のおおむね1か月以上前に、区から対象者に「がん検診のお知らせ」を郵送します。申込方法等はがん検診のご案内のページをご覧ください。

また、検診で「要精密検査」になった場合は、必ず精密検査を受けてください。

胃がんとは

胃がんは、胃壁の最も内側の粘膜の細胞に発生します。粘膜のがん細胞は次第に深く進み、胃の粘膜にとどまっている「早期がん」と筋層以上に深く進んだ「進行がん」に分けられます。自覚症状は、がんが進行してもまったく現れないこともあれば、早期の段階から胃痛、胸焼け、黒い便がみられることもあります。 このような症状がある場合は、検診を待たずに医療機関を受診しましょう。

胃がん検診の種類

胃がん検診には、胃内視鏡検査（胃カメラ）と、胃部X線検査（バリウムによる検査）の2つがあります。どちらも前日から食事制限をしたうえで検査を実施します。

胃部X線検査（バリウムによる検査）は35歳から無料で受けられます。胃内視鏡検査（胃カメラ）は50歳から偶数年齢の年に自己負担1,000円で受けられます。胃内視鏡検査（胃カメラ）を受けた年は、胃部X線検査（バリウムによる検査）受けられません。

• 胃内視鏡検査（胃カメラ）の詳しい検査内容
• 胃部X線検査（バリウムによる検査）の詳しい検査内容

胃がん内視鏡検査（胃カメラ）の内容

胃内視鏡検査（胃カメラ）は50歳以上で偶数年齢の方が対象です。区内指定医療機関にて、自己負担額1000円で受けることができます。問診の後、検査を行います。

問診

現在治療中の病気、自覚症状の有無、今までかかった病気、手術、家族歴（血縁者で、がんになった人の有無）などについてお聞きします。

胃内視鏡（胃カメラ）検査

細長い管（スコープ）を口（経口）または鼻（経鼻）から挿入し、直接胃の粘膜を観察する検査です。検査時に疑わしい部位が見つかれば、そのまま生検（組織を採取する）を行うことがあります。

検診の流れと注意事項

• 荒川区内の指定医療機関でお受けいただきます。胃内視鏡検診指定医療機関から選んでご予約ください。（自己負担金1,000円は、各医療機関でお支払ください）
• 胃がん検診（内視鏡検査）と胃がん検診（バリウム検査）両方は受けられません。
• 胃がん検診（内視鏡検査）は胃がん検診（バリウム検査）後の精密検査としては受診するできません。
• 胃がん検診（内視鏡検査）で、生検（病変の一部を取ってくる細胞の検査）が必要なった場合には、保険診療に切り替えて実施となり、保険診療分の医療費は受診者の負担となります。
• 抗血栓薬を内服中の方は、予約時に必ずお申し出ください。
• 検査当日の内服薬については各医療機関にお問い合わせください。
• 検査当日は、車・バイク・自転車等の運転ができない場合があります。

※詳細は各医療機関にご確認ください

胃がん検診（内視鏡検査）の予約方法

1. がん検診のご案内を確認後、直接医療機関に予約をする。
   誕生月の前月の1日から予約受け付けます。（医療機関が休診の場合は翌開院日から）
2. 胃内視鏡検診問診票を記入しておき、当日持参する。

※常用薬やアレルギー、通院中の病気等がある場合は予約時にお伝えください。

胃がん検診（内視鏡検査）の流れ

前日

夕食は午後9時までに済ませてください

当日

• 朝から何も食べないでください。煙草も吸わないでください。
• 水は検査の1時間前まで飲んでもかまいません。（水以外は控えてください）
• 受診時は保険証、胃がん内視鏡検査受診券、記入済の問診票、お薬手帳等をご持参ください。
• 受診医療機関で検査の説明を受け、同意書にご署名ください。

検査結果

異常なしの場合、約1ヶ月後に郵送します
精密検査が必要な場合は、検査医療機関からご連絡します。受診して結果説明を受けてください

胃がん内視鏡検査（胃カメラ）に適さない方

• 胃疾患で治療中、胃全摘手術後の方
• 咽頭、鼻腔等に重篤な疾患があり、内視鏡が挿入できない方
• 急性心筋梗塞や重篤な不整脈などの心疾患がある方
• 血圧が極めて高い方
• 呼吸不全のある方
• 出血傾向またはその疑いのある方
• 全身状態が悪く、胃内視鏡検査に耐えられないと判断された方
• 検査前の注意事項（絶食等）が守られていない方
• 同意書の取得ができない方

胃がん内視鏡検査（胃カメラ）指定医療機関

荒川区胃内視鏡検診指定医療機関よりお選びいただき、必ず予約をしてから受診してください。（下記医療機関以外では胃内視鏡検診は受けられません）

精密検査が必要と言われたら

胃内視鏡検診を受けた医療機関にて説明をいたします。担当医師の指示に従ってください。

胃がんX線検査（バリウム）の内容

胃部X線検査（バリウムによる検査）は35歳以上の方が対象です。検査はがん予防・健康づくりセンターで実施しています。

問診

現在治療中の病気、自覚症状の有無、今までかかった病気、手術、家族歴（血縁者で、がんになった人の有無）などについてお聞きします。

胃部X線検査

胃を膨らませる発泡剤とバリウム（造影剤）を飲んで、撮影台の上で体を動かしながらX線撮影し、胃の中の粘膜を観察する検査です。

胃がんX線検査（バリウム）の流れ

1.検査前

通院及び服薬中の方は、事前に胃部X線撮影を行ってよいか、必ず主治医の確認を得てください。（薬や水分を取らずに検査を受けて体調を崩される方がいます。）

2.前日

夕食は午後9時頃までに消化の良いものをお取りください。飲水は構いません。

3.当日

• 食事は摂らないでください。（タバコ・ガム等も不可）
• 起きてから検診開始時間の2時間前までは、200ミリリットル（コップ1杯）の水・白湯を飲んでも構いません。
• 心臓病、高血圧の方は、事前に主治医等に相談のうえ検診の3時間前までに内服してください。それ以外の薬は検査後にお飲みください。（当日の最高血圧180、最低血圧110以上では、合併症を誘発する恐れがあり検査できません。）
• 糖尿病の方は、検診前に薬の服用やインシュリンの注射はしないでください。
• 検診着の下に、ボタンや金具、プラスティックのついていない下着等を着て撮影することが出来ます。着替えしやすい服装でお越しください。アクセサリー類ははずしてください。

4.検査後

• 定期的に普段より水分を多めに取ってください。
• アルコール類は、利尿作用があるため、当日はお控えください。
• 検診後の数日間は、排便の状況を確認し、翌日までにバリウムが排泄しない場合は、すみやかに医療機関に受診してください。（まれに、バリウムで便秘などを起こすことがあります。）
• バリウム服用後に、副作用で過敏症（アレルギー症状）が現れる場合があります。じん麻疹、浮腫、呼吸困難等の症状が現れた場合には、直ちに医療機関を受診してください。

胃がんX線検査（バリウム）に適さない方

• 妊娠中または妊娠の可能性がある方
• 検診台の加重制限を超える体重（130kg以上）の方
• バリウム製剤に対し過敏症（じんましん、息苦しさ等）の既往のある方
• 検査前の注意事項（絶食等）が守られていない方※絶食方法は申し込み後、受診券と一緒に送付しています。またこのページ内の「胃がんX線（バリウム）の流れ」にも記載しています。
• 過去2か月以内に大腸ポリープを切除された方
• 腸閉塞を1年以内に起こした方または腸閉塞を繰り返す方
• 腎臓病（人工透析）などで水分制限を受けている方
• 過去1年以内に心筋梗塞や脳梗塞等の病気を発症された方
• 過去1年以内に腹部・頭部・胸部の手術や整形外科手術を受けた方（帝王切開を含む）
• 便秘症の方（検査当日、既に3日以上排便の無い方など）
• 検査当日の収縮期血圧が180mmHg以上、または拡張期血圧が110mmHg以上の方
• 過去に健診で誤嚥（バリウムが気管や肺に入ること）を起こしたことがある方
• バリウムのコップを自分で持ってお飲みになれない方
• 自力で立位を保持することや、撮影台の手すりをつかむことが困難な方
• 技師の指示に従って動くことが困難な方

※胃を手術した方は、この検診には適しません。胃内視鏡検査をお勧めします。
※胃・十二指腸の治療中または経過観察中の方は、かかりつけ医療機関で受診してください。

精密検査と言われたら

医療機関で胃内視鏡検査など詳しい検査を受けてください。がん以外の病気（胃炎、潰瘍、ポリープなど）も見つけることができます。

胃がん精密検査協力医療機関（令和5年1月末現在）

必ず事前に電話で診療時間・検査方法などを確認してください。

胃がんと診断された方は「がん相談・サポート」のページをご覧ください。

関連リンク

胃がん検診について詳しくお知りになりたい方は下記リンク先をご覧ください。
東京健康ステーションホームページ　（外部サイトへリンク）（別ウィンドウで開きます）
他の検診についてもお知りになりたい方は下記リンク先をご覧ください。
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