女性は骨粗しょう症になりやすい
骨は20~30歳代でもっとも丈夫になりますが、その後は年齢を重ねるとともに骨が弱くなります。閉経後は骨密度の低下を防ぐ働きがある女性ホルモンの分泌が低下します。若いころから骨を丈夫にする生活習慣を続けて骨粗しょう症を予防することが大切です。
一番の問題は骨折しやすくなってしまうこと
骨粗しょう症による骨折は転倒などの衝撃を原因とする骨折と、「圧迫骨折」という体の重みを支えることができずに骨が折れてしまう場合があります。介護が必要となる大きな原因の一つは転倒による骨折であり、注意が必要です。
生活習慣と骨量には関係がある!(豊中市保健所と大阪刀根山医療センター調べ・2019年)
運動習慣と骨量の関係
牛乳を飲む習慣と骨量の関係
上の図は女子高校生を対象に、運動の習慣や牛乳を飲む習慣と、骨量の関係を調べたものです。運動をする習慣がある学生や、牛乳を飲む習慣がある学生は、これらの習慣のない学生よりも骨量が高くなっていることがわかります。このように、生活習慣によって骨は丈夫になることがわかります。
いつまでも健康な骨を守ることによるメリット
(1)骨折の危険性を低くなる
(2)美しい姿勢を保つことができる
(3)腰痛や歩きにくくなることを防ぐことができる
骨を強くする生活習慣
バランス食を基本にカルシウムをとる工夫を
骨を丈夫にするためには、骨をつくるカルシウムをできるだけ多く摂取するとともにバランスの良い食生活を心掛けることが大切です。
適度な運動で骨をつよく
カルシウムを骨にしっかりたくわえるには、適度な運動が必要です。ウォーキングなどの無理なく継続できる運動や、掃除などの家事も最適です。若いうちから適度な運動習慣を維持しましょう。
骨粗しょう症は自覚症状が乏しいため、定期的に骨密度測定を受けましょう
40歳以上の女性は5年ごとに骨密度測定が無料!
≪2種類の検査方法から選択できます≫
(1)DXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)
2種類のX線で骨密度を計測。腰椎と、大腿骨もしくは手首の骨を使用。
精密検査として使用されるほど最も信頼性の高い検査。
(2)QUS法(定量的超音波法)
超音波がかかとの骨の中を通過する速度とその際に減衰する割合を測定する方法。
放射線の被ばくがなく、測定時間は10秒ほどでお気軽に受診が可能。
骨粗鬆症には自覚症状がありません。定期的な骨密度の測定に加えて、下記の(1)~(3)で思い当たる方は検診を待たず、まずは整形外科を受診することが一番です。
(1)身長が4センチメートル縮んだ
(2)背中が丸くなった
(3)背中が痛くなる
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